2学期

《年少組》落ち葉
ある日、散歩に出掛けた時の事。「あれ?なんか今日の公園いつもと違うね。」「何で?」と歩きながらも辺りをキョロキョロ。「あっ!分かった。葉っぱの色が違う。」「本当だ!緑じゃない。」「こっちは黄色だよ。」「オレンジや茶色、いっぱい色があるね。」と葉の色づきに気がついた。更に歩いていくと、辺り一面に広がる真っ赤なもみじの木々が見えて来た。「赤だ!赤みっけ!」「私も見つけた。」と話し出す。「今日はこのもみじの広場で遊ぶよ。」と声を掛けると「イエーイ。」と一気に気分が上がり荷物を置くと一斉にもみじの木に駆け寄る。「もみじは手の形をしてるんだよ。」とこちらが言うと「このもみじは赤ちゃんだね。「本当だ赤ちゃんだ。」「僕の手より小さいもん。」「かわいいね。」と葉っぱの観察している一方で「せーの。」の声と共に拾い集めた葉を空に向かって投げている子達が「楽しいね。」「キレイだね。」と何度も楽しんでいた。近づくと「えーい。」と空ではなく、こちらに葉が飛んで来た。負けじと「おかえしだー。」と落ち葉合戦がスタート。それを見ていた子が両手に沢山の落ち葉を抱えて次々に加わりより盛り上がっていく。すると「先生寝て下さーい。」と手を下に引っぱられ、寝かされると、上から大量の落ち葉が降ってきた。驚き起き上がろうとするもがっしりと手足をおさえられていて身動きが取れない。すると「ヤッター大成功。」と喜び、笑顔の子ども達。「次は〇先生ね。」「いいよ。行こう!!」と再び落ち葉を集め、次のターゲットの先生の元へと走って行った。このクラスの枠を越えての連携は想定外すぎて思わず「やられた。」と言わずにはいられなかった。すかさず子ども達を追いかけて行くと「次は私が先生を寝かすね。」「じゃあ~僕は押さえるね。」「葉っぱかけるのは任せて!」と伝え合っていた事に再び驚かされた。落ち葉一つでもどんどん発展して遊べるのは、自分の事だけでなく一人一人が楽しめるようになり、気持ちを伝えて行動できるようになって来ているからだ。今後も子ども達の自由な発想を伸ばして行ける場を沢山作って行きたい。

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