《年少》
ある日、戸外で作品展に使う落ち葉拾いをしていた時のこと。一人の子が「ねぇねぇ、可愛いのあった?」と聞いてきた。そこで、こちらが「可愛いの?うーん…」と悩んでいると、「先生、なかったら、なかったって言えば大丈夫だよ。」と優しく教えてくれた。大人の様に気にかけてくれる様子にほっこりする。その言葉を聞いた子が「Aちゃん、先生みたい!」と言うとAちゃんはすかさず「違うよ、先生のママだよ!」と胸を張る。「え!じゃあ私もママー!」「私も!」と女の子達が集まり「先生のママ一杯だね!」と皆で笑い合っていた。すると、男の子達も「ママになりたい!」「パパになりたい!」と集まってきて、そのパパ、ママの多さに1人が「ズコー!」っと大笑いで転がると、周りのみんなもつられて大笑いで転がった。そしてふと、地面の沢山の落ち葉に気付く。「ねえ、この葉っぱご飯に見えない?」「本当だ!これをお皿にしたら?」「じゃあ、これスープね!」と会話が弾む。「ママがいっぱいだからママパーティーだ!」と一人が言い出すと、「パパもいるよ?」「そうか、じゃあパパママパーティーだ!」とパーティーごっこが始まっていった。ちょっとした一言から始まったやり取りが、ポンポン繋がって遊びに変わっていく。これも仲間関係が出来てきた証拠だ。これからもそんな子ども達の可愛らしい会話が聞けるのが楽しみだ。
《年中》
舞岡公園に散歩に行った日、到着するとある子が「あ!どんぐりだ!」と落ちているどんぐりを見つけた。そこで「そのどんぐりは“クヌギの木”にできるんだよ。」と伝えると「クヌギって歌に出て来たクヌギの木?」と11月に歌った「森のファミリーレストラン」の歌詞にでてくる“クヌギの木”が本当にある物だと知り、びっくりしていた。するとすぐに「これが本物のクヌギの木なんだって!」「えぇー!」「これがクヌギの木で、それにできるどんぐり!」と伝言ゲームの様にどんどん伝え合い、みんなが集まってくる。ある子が「それじゃあここに森のレストランを作ろうよ!」「お客さんのシマリスは来てくれるかな?」とワクワクしながらどんぐりを集める子ども達は、自然と「♪森の大きなクヌギの木はね 森のファミリーレストラン♪」と歌を口ずさんでいた。どんぐりを沢山集め、葉っぱのお皿や枝の箸を準備すると、どこからか「キュルキュル」となんと本物のリスの鳴き声がした。「わーい!リスが来てくれた!」「おいしいどんぐりをどうぞ!」と歌と同じような体験ができ、子ども達は大喜び。リスが驚かないように木の陰に隠れたり、静かに座って様子を見ている姿もとても可愛らしかった。毎日の集団遊びを通し仲間との関りも深まっているからこそ、最近では、楽しいことは“共有”したい!という気持ちが生まれるようになってきている。これからも子ども達と楽しいことを沢山見つけていきたい。
《年長》
「昨日私の家、クリスマスツリー飾ったんだ!」最近の子ども達はクリスマスの話題で持ち切りだ。「僕は今度飾るよ。」「プレゼントはゲームをお願いした!」「私は“ぷにるんず”!」と話していると、ある子が「僕は手紙を書いて、クッキーを一緒に置いておくんだ。」と教えてくれた。すると「そうそう、私も去年クッキー4つ置いたら、サンタさん2つ食べてくれたんだよ!」と、とっても嬉しそうに話している。その姿を見て「えー、じゃあ私もクッキー置いてみよう!」「サンタさん、グミは好きかなー?」「ケーキは食べてくれるかな?」「おヒゲにくっついちゃいそうじゃない?」と想像が膨らんでいく。すると今度は「ねぇ、トナカイさんもソリを引いてくれてるから、きっとお腹減ってるよね?」と、トナカイの話に。「じゃあニンジンも置いておこう!」「えっ!トナカイってニンジン好きなの?」「わからないけど、確かアナ雪でトナカイがニンジン食べてたよ?」「へーそうなんだ!」と周りの子も私もみんなびっくり。「よし、今年はトナカイさんにも用意してあげよう!」と子ども達は張り切っていた。年長になると、こちらが介入しなくても、相手の会話を理解して返答出来たり、会話の広がりがより深くなる。更に仲間との絆が深まりお互いを認め合えているからこそ楽しい会話が生まれるのだ。これからも日常の会話を大切にしながら楽しく過ごしていきたい。

