どろんこパンツ

《年少》

年少組初めてのどろんこパンツの日。『どろんこって何?』『楽しみー!』とわくわくした様子の子ども達。初めは着替えも1つずつ説明していく。『まずはどろんこパンツを持ってきて全部袋から出してね。』『脱いだ服はすぐに袋の中にしまうよ。』と1つずつ伝えながら行なっていく。すると『あれれ?脱げない…』と洋服が脱げない子や、パンツの上からどろんこパンツを履いて『出来たよー!』と満足気な子。こんな様子も年少らしくて微笑ましい。『ここをこう持って…』『ほらっできた!』とまだ難しい所も手伝いながら自分で行なう事で段々と1人で出来る様になっていく。こうして着替えが終わると裸足のまま園庭へ出る。『砂に水をかけたらどろどろになったー!』『わー!なんかむにむにしてる!』と楽しんでいる子もいればまだ砂の感触に馴れず、泣いてしまう子も。そんな時は『一緒に水を運んでみない?』『あっちの乾いた所で遊ぼう!』と様々な提案をすると『山を作ってみようかな…』と心が動く。そこですかさず『いいねー!じゃあみんなで大きいのを作ろう!』と皆を集めて山作り。すると段々と楽しくなっていく。また、どろんこ遊びでは集めた容器を水鉄砲にして遊んでいるのだが、マヨネーズの容器が良く水が飛び、人気がある。しかし水を入れるのにはコツがいり『えいっ!あれ?水が飛ばないよー。』『私もー。』と中々上手くいかなかった。『こうやってプールの中でモミモミしてごらん!』と伝えると『お水が沢山になった!』『先生にかけちゃえー!えい!』と上達していく。初めてが沢山の年少。夏ならではの泥水遊び、沢山好きなことを見付け、思い切り楽しみたい。

 

《年中》

水の掛け合いも大好きな年中組だが、泥遊びもとっても盛り上がる。ある日、前日に雨が降ったため、砂場に大きな水たまりが出来ていた。それを見ると『わぁ!温泉だ!』と言って次々とダイブしていく。『あったかーい!』『きもちいい!』と、体全身で思い切り楽しむ子ども達。しかし、中には泥水に抵抗がある子も。『先生の足を洗って下さい!』と声を掛けると、恐る恐るこちらの足に泥を塗ってきた。『ありがとう!次は水で流してくれる?』『きもちいいなー。』と繰り返していくと、こちらがドロドロになっていく姿を見て、『私もやってみようかな…?』と自分にも泥を塗れるようになっていった。そしてある日には『はいはい!シャンプーをしまーす。』と思い切り頭から水が降ってきた!びっくりしていると次は泥を沢山塗られて『次は体をあらいまーす。』とお風呂屋さんごっこが始まった。『次はAちゃんどうぞー。』『お客さん、1回100円ですよ。』『シャンプーはもう100円かかります。』と、泥の石けんで体をゴシゴシ。『次は私もやってー!』とお客さんが集まって来る。すると今度は店員さん役の子達も『僕にもやってほしい!』とお客さんと店員さんを交互に楽しんだり、他のクラスの子を誘ったり皆で楽しんだ。体全身を使ったダイナミックな活動は子ども達同士の距離や担任との距離がぐっと縮まる。これからも子ども達が思い切り心の解放ができる様援助していきたい。

 

《年長》

年長になると水の掛け合いがダイナミックになる。バチッ!と目が合うと、お互いニヤリと笑い、それが合図かの様にそれぞれ思い思いの武器を持って水合戦開始。その勢いは、大人でもびっくりするほどに力強い。最近では、子ども同士の掛け合いだけでなく、担任にも思い切り攻撃が飛んでくる。自分の担任がやられていると、『先生がやられてる!』『やり返しに行こう!』と一斉に助けに入る。そして『○○先生に攻撃だ!』と相手のクラスの担任への一斉攻撃開始!あまりの勢いによろけてしまうこともあるほどだ。しかし、相手の担任も負けじと洗面器を使い応戦すると、『あーやっぱり先生は強いな…』『すぐやられちゃう。』とまだまだ勝てないことも多い。そこで『次はどうやって攻撃しに行く?』と問い掛けると、『気付かれない様に後ろから行こうよ!』『挟み撃ちだ!』『プールの近くにいればすぐに水をすくえてまた攻撃出来るよ!』と次々と案が出てきた。子ども達が考えた作戦で次こそはと攻撃。行けー!とどんどん水をかける。見事作戦は上手くいき『やられたー。』と降参。『やったー!勝ったー!』と喜ぶ子ども達。そんな楽しそうな姿を見て『入れてー!』とどんどん仲間も増えていった。普段の集団遊びと同様に繰り返し遊ぶことで、洗面器の持ち方や、水のかけ方も覚え、日に日に上達していく。そして、よりダイナミックになって楽しくなってきている。これからの暑い季節も思い切りどろんこパンツを楽しみたい。

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