本郷ふじやま公園

 新たな先生や友達との出会いが始まり、1学期は信頼関係を築いていく為、担任は力を注ぐ。そして子ども達は少しずつ緊張も解れ「自分」を出せる様になってきた。
今回は、本郷ふじやま公園(遠足)での一場面をお伝えします。

《年少組》
 年少組初めての遠足。公園に着くと、見る物全てに興味深々の子ども達。道のあちこちに咲いている花を見つけ「いい匂い。」と1人が匂いをかぐと次々とまねをする。「本当だ!」「こっちはいちごの匂いがするよ!」「こっちはぶどう。」「これはご飯の匂い!」とびっくりする匂いまで飛び出す。しばらく匂いをかいでいると、突然「妖精がいたわ!」と言う声が聞こえてきた。これを聞くと早速皆で妖精探しが始まる。「次はあっちにいた!」「こっちに飛んで行ったよ。「よしっ、皆で捕まえよう!」とずんずん進んで行く。「あっ、あそこの葉っぱがゆれてる!」「何だか下から声がするわ!」と色々な所に目が向けられる様声を掛けていくと、子ども達は次々と面白い物を発見する。地面に小さな穴を見つければ「あっ!この穴は大きなヘビの穴だ!」「卵もあるよ。」「宝石も埋まってる!」と会話が広がる。また、子どもの胸くらいある背の高い草むらでは「ここには妖精じゃなくて、小人がいるかもしれない…。」とで、小さくなって草むらの中を真剣に覗きこんだりと、ちょっとした物でも子ども達の想像力で、どんどん楽しい遊びに変わって行く。草の上にごろんと寝転び、いつもより大きく広がっている空を見上げれば「あっ、あの雲はアイスに見える!」「こっちは恐竜!」「あっちはプリキュアー!」と特別な雲に見えてくる。いつものとは違う環境の中、自然と沢山触れ合って、友達と一緒に楽しい時間を過ごす事ができた。帰り道には「あー楽しかった!」「また遠足行こうね!」と早くも次の遠足を心待ちにしている子ども達だった。

《年中組》
 「わー高い!」「ねぇねぇ、早く登ろうよ!」と言う皆の視線の先には草の生い茂った広々とした坂があり「上まで競争ね!よーいどん!」と勢い良く駆け登っていく子ども達。てっぺんに着くと早速体を横にし「行ってきまーす!」と坂をコロコロ転がっていく子もいる中、「ちょっと怖いなぁ…。」との声も。「大丈夫だよ!最初は座って滑ってみよう。」と担任が手を取りながら一緒に滑ってみると「ふふふ、楽しい!」とパッと笑顔になり、他の子達も「本当だ、全然怖くない!」「よーし、先生より早く下まで滑っちゃうもんねー!」と不安そうな表情はいつの間にか無くなっていた。「次は電車に変身!皆さんつかまって下さーい。」という担任の合図で子ども達は前の人の肩につかまり1列になる。「わぁ~揺れる~!」と左右にクネクネ滑ったり、友達の肩から手が離れ「キャー!電車が壊れちゃった!待って待って~!」と大興奮であった。慣れてくると横になり転がる子も増え、「草が顔に当たってくすぐったい!」「葉っぱのいい匂いがする。」と肌で自然と触れ合う姿や「わ~○○君、服が葉っぱだらけ!」「先生もいっぱい付いているよ。」「あら、本当だ!」「ははは!!」と笑い合ったり、「目が回る~!」とふらふらしながらも登っては転がりを何度も繰り返したりと、遊びを満喫した子ども達であった。

《年長組》
 公園内には森の中を歩ける細い小道がある。「よし、ふたば探検隊のみんな!」今から森に入ります。」とビシッと敬礼をしながら子ども達に声をかけると「わかりました!」「トトロいるかな?」「いや、木がいっぱいで暗いからおばけがいるかも。」「キャー!ちょっと怖いよ。」「大丈夫!いざ出発!」と探検開始。草をかきわけ進んでいくと、普段見ないような虫や木の実を発見し、興奮気味の子ども達。だが中には虫が苦手で「うわぁ、服になんかついた!」と慌てる子がいると「○○ちゃん、平気だよ。はいいなくなった。」と取ってあげる。「ありがとう。」「また虫くっついたら言ってね!」と友達を気遣う姿が見られとても微笑ましい。又、ただ散策するだけで終わらない。「ねぇ、今から宝探しをしよう。まずはカラスの巣!」「え?そんなのあるの?」「ほら、あそこの木の上!」と枝が沢山集まっているものを指さす。「あったあった。じゃあ次はリスが食べた木!」「えー?どこだ?」突然ウォークラリーが始まったのだ。何かを見つけると「みんな!アリの巣発見です。「了解!あ、こっちには光る石がありました!」と皆で楽しめるようにと子ども達自ら情報を共有していく。進級し、少しずつクラスの友達と仲良くなりうちとけてきたからこそ、最近は皆で1つの事を楽しもうとする姿が多く見られるようになってきた。担任や仲間と共に想像や発見の喜びを味わうことで、より探検が楽しい一時となった。

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